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ヤンゴン・ナウとは?

Essay by Nishigaki Satoe          
西垣 佐人江のエッセイ
8 ミャンマーエステ/マッサージ体験記-L'ESPACE【レスパセ】編 2004/7/8
7 ヤンゴンマダム?のチャウンダ水祭り旅行記 --3日目-- 2000/4/21
6 ヤンゴンマダム?のチャウンダ水祭り旅行記 --2日目-- 2000/4/21
5 ヤンゴンマダム?のチャウンダ水祭り旅行記 --1日目-- 2000/4/21
4 ヤンゴンマダム?の生活奮闘記
--買い物編 Part3--
2000/3/5
3 ヤンゴンマダム?の生活奮闘記
--買い物編 Part2--
2000/2/29
2 ヤンゴンマダム?の生活奮闘記
--買い物編 Part1--
2000/2/22
1 ヤンゴンマダム?の生活奮闘記
---住居編---
2000/2/21
エッセイ
2004/10/15
ミャンマーエステ/マッサージ体験記-エロス編

2004/7/8
ミャンマーエステ/マッサージ体験記-L'ESPACE編

2004/6/17
ある日本軍兵士の慰霊碑

2004/4/22
ガパリビーチを楽しむ

2004/3/30
グエサウンビーチ紀行

2004/2/25
ミャンマーで働くことを選んだ理由 中編

2004/2/25
ミャンマーで働くことを選んだ理由 前編

2004/1/5
City FM 出演

2003/4/16
ザップエ

2003/2/9
ラッペイエの作り方教わったよ

まちのティーショップしらべ / バンブーハウス

2003/2/3
まちのティーショップしらべ / モダン

まちのティーショップしらべ / トウキョウシンジュク

2003/2/1
まちのティーショップしらべ / モーニングスター

まちのティーショップしらべ / ラーイエッ

2003/1/27
まちのティーショップしらべ / ユミコ

まちのティーショップしらべ / サンカフェジュニア

2003/1/24
まちのティーショップしらべ / セインティンチャ

まちのティーショップしらべ / レッユエッスィン

2003/1/16
まちのティーショップしらべ / ラッキーセブン

まちのティーショップしらべ / はじめに

2003/1/12
障害を乗り越えて

2002/12/31
ビルマに野球を

2002/12/16
歴史カードを使わない国ミャンマー

2002/12/5
ビヤガーデンの楽しみ方 (2)

2002/11/17
ビヤガーデンの楽しみ方 (1)

2002/11/13
泥棒を招き入れた話

2002/8/6
ある若い夫婦の物語

2002/3/12
ジョウピンター村に行く4

ジョーピンター村に行く1〜3

2001/10/11
テテモウの謎 2

2001/10/9
象の足

水が出た!

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ヤンゴンマダム?の生活奮闘記
--買い物編 Part3--
  by 西垣 佐人江

 私が買い物をしに行く場所には野菜や肉の他にもイカやエビ、鯉、カニ、ハマグリなどが売られている。カニ以外は買って食べたことがあるが、味はなかなかのものである。ハマグリなんかは日本で買うと高いが、ここミャンマーのハマグリは10個100チャット(30円)で売られている。最初のうちはよく値段につられて食していたが、ある時、「東南アジアで暮らすための健康読本」という本を見かけ、我が家の食卓には登場しなくなった。本には「下水処理の不十分な地域で採れた魚介類(特にかき、貝類)は、蒸した後でさえも時として、肝炎の原因になる。ミャンマーの患者はいたるところで数多く発生しており、また下水処理が十分に行われているところは皆無なので、とにかく口に入るものは全て十分に火を通して食べること。これにつきる。」と書いてあり、「蒸した後でさえも時として・・・」というのを読んで、火を通してもなるときはなるのか。と残念に思ったが、「自分の健康は自分で守らなければ」と思い、抗体をつける勇気もなくそれからは食卓にはハマグリの姿は消えたのである。
 魚やイカ、カニも悪いらしいが、カニ以外は今のところ異常ナシである。カニは現地のミャンマー人も恐れるくらい[当たる]らしい。お気をつけ下さい。また余談ではあるが、日本でも戦後衛生状態の悪い時代があり、当時を経験している50歳以上の人達はだいたい少年期に肝炎に罹っていることが多く、すでに抗体を有しているらしい。
 魚介類は何とか食べられるにしても、より新鮮なものをということで、ここはベテランで頼りになる主人に聞いてみると、「サンピャーンガゼイ(ヤンゴンの魚卸売り市場)」というところにあるらしい。だが喜びもつかの間、朝早く起きて行かなければならないのと、我が家から少しばかり遠いということで、その話は消えてしまった。(我が家には車が無く主な交通手段はバスである。)
 そんな折、主人と二人で友達のミャンマー人の家に行く機会があり、そのことを相談してみることにした。私達は真剣な面持ちで相談するとその友達は何ともあっさり返事を返してきた。友達曰く、私たちが住んでいるアパートから目と鼻の先に「タンゼイ」という肉、魚専門の卸売り市場があるという。早速次の日、少し早めに起きて行ってみることにした。主人は友達から場所を聞いていて驚いていた。どうして驚くのか私には不思議だったが、主人は「驚くでぇ」と言うばかり。家を出て少し歩くと、主人が「ここやで」と言った。
 「へぇっ」と間の抜けた返事しか出てこなかった。
 いつも買い物に行くときに、「何やろこの建物?」と首をかしげて素通りしていた建物であった。何とまあ本当に目と鼻の先ではないか。

タンゼイが入っているビル

 中に入ってみると、ものすごい人達でごった返し、そして活気に満ちている。私達二人はその活気に少し圧倒されたが、意を決して人の波に入り込んで行った。少し進むと魚が横たわっているのが見える。屋台で見る魚なんかより、比較出来ないほど新鮮で、また種類が多い。私の腰の高さぐらいに台があり、その上に魚が並べられている。ドジョウなんかはまだ動いていて、勝手に落ちて店主を困らせている。その隣には皮をむしりとられたカエルが綺麗に並んでいたり、見たこともない大きなナマズがこちらを睨んでいるようで恐い。また、ゴキブリが魚の上を徘徊していたりと、とてもスリルある時が過ごせる場所でもある。そして、服と足が汚れる場所でもある。
 並べられている魚の中には、真鯛やカレイにヒラメ、ハマチみたいなものにカサゴやアイナメ、アジやタチウオ、シャコと日本でよく見かけられる魚に遭遇したのには驚いた。アンコウらしきものも吊り下げられていた。

タンゼイで売られている海魚

 これらの値段を聞いてビックリ。真鯛やカレイなどほとんどの海魚は約1.65kgで500チャット(約150円)という安さ。ミャンマー人に聞けば、何でも海魚は貧乏人が食べるらしいのだ。だからエビよりも安い。ちなみにエビは一番高いのが、ブラックタイガー並の大きさで約1.65kgで1700チャット。

タンゼイの魚、イカ、エビ売り場

 主人は始終「オッ――」と歓声ばかり上げている。私達二人は顔を紅潮させながら隣の肉市場に足を踏み入れた。下手なお化け屋敷や博物館なんかよりずっと迫力あるシーンがあちらこちらに見られ一気に顔色が紅から青へと変化していくのが自分でもわかる。
 豚の鼻、足や脳みそ、内臓に、ヤギの頭に足のぶった切り、尻尾そして、丸裸の鳥の首が白目を向いてこちらを見ている様子には驚かされる。
 屋台でもそうだが、市場に来てみても牛肉は少なく質が悪い。聞くところによると、仏教では牛肉は米を作る神聖な動物として崇められているため、ここミャンマーでは牛肉を食べる人は少ないらしい。またここで売られている牛肉は食用で殺したものではなく、すでに死んでしまっている牛の肉が売られているため、筋だらけであまりおいしくないらしい。

タンゼイで売られている肉

 鶏肉を買おうと側まで行ってふと足が止まってしまった。鶏を丸ごと一匹買ってもさばき方がわからない。普通自分でさばくか家で雇っているコックがみなしてくれるかだが、我が家にはコックがいないし、自分でさばくことができない。わからないので、部位だけでももらおうとしても、カットされて売ってはいないらしい。欲しい部位だけでも言ったらさばいて売ってはくれると思うが、肝心のミャンマー語がお互いにわからない。豚にしても然り。分かって言ったとしても、果たして帰ってくるのが、その部位なのかどうか。目利きができない自分に腹立たしく思ったが、徐々に覚えていくことにした。
 結局、肉は買わずに魚だけを買って帰ることにした。魚は「内臓と鱗を取って」と言えば取ってくれるので楽だが、帰ってきたらもう一回、きれいにまだついている鱗を取り、真水でさっと洗い流し、水気をふき取り、ラップに包んで丸ごと冷凍室へ直行。
 これで新鮮な魚は確保できた。残りは肉だけである。
 肉は自分でさばいた方がいいのかも知れないが、そのちょっとが面倒くさいという気もあり、仕方がないので、ここ近年できたシティ・マートというスーパーマーケットで買うことにした。スーパーには鶏と豚がパックされて売られている。鶏は胸肉とササミのセット、モモ肉、ミンチというようにカットされて売られている。豚はどこの部位かは知らないが、その一部分とミンチだけと種類は少なく鶏の方が値段は少し高めだが、肉はとても納得のいく味である。
 こうして、タンパク質が豊富な肉も登場しバラエティ豊かに我が家の食卓は華やぐのである。

(C) 西垣 佐人江