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SAT JAPAN Road Service Co.,Ltd. 山田 敬さん

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―まずは、貴社の事業内容を教えてください。

弊社は、ロードサービス会社でございます。

24時間年中無休でサービスを提供させて頂いております。内容としましては、お客様のお車に自走不能、不具合が発生した場合、早急に現場へ向かい、対応可能であれば現場で対処致します。現場復帰が不可能な場合は、お客様のご指定の場所までお車をお運び致します。

―何名のスタッフで運営していますか。

日本人3名、ミャンマー人15名の合計18名です。
まだまだ小さい会社です。(笑)

―24時間対応されているとのことですが、どのように運営されているのですか。

1日を8時間ごとの3つに分けて、3交代制で運営しております。

部署自体もロードサービス、営業、経理、テレマーケティングの4つに分かれており、連携をとりながら、業務に当たっています。

―都市部からは少し離れたミンガラドンにオフィスを構えられていますが、それはなぜですか。

弊社はヤンゴンだけでなく、マンダレー、タウンジーを中心に、全国でサービスを展開しております。それゆえ、ミャンマーの北へと続く高速道路に近く、ヤンゴン市内エリアへも1時間程度でアクセス可能なミンガラドン地域にオフィスを構えているんです。

―利用されているお客様は、やはり日本人が多いですか。

いえいえ、それが違うんです。弊社のお客様の90%はミャンマー人の方々です。残りの10%は日本をはじめ、韓国や中国、大使館関係のお客様といった様々な方々にご利用頂いております。外国人の方で弊社に会員登録されているのは、やはりご自身で運転されるお客様が多いですね。

―特に事故の多い地域はどこですか。毎日渋滞がひどいダウンタウン地区がやはり多いのでしょうか。

これまた、違います。(笑)
ダウンタウン地区は自動車の交通量自体が多いので、走行スピード自体は比較的ゆっくりなんです。ダウンタウン地区でのご対応というのは、多いというわけでは意外にないんです。
やはりスピードが出せる高速道路での故障が多い印象です。それ以外は、特にここが多いとは一概には申し上げづらいですね。

―どういった故障が多いですか。

エンジントラブルが圧倒的に多いですね。乾季と雨季の変わり目の季節は特に増加する傾向があります。

―日本ではエンジントラブルの多発というのはあまり聞かないのですが、ミャンマーでは多いのですね。

ミャンマーに住んでいらっしゃる方ならご存知のことと思いますが、こちらで走っている自動車のほとんどは輸入の中古車です。さらに日本でいう車検のような、定期的に行われるメンテナンスもあまりないことから、自動車が走らなくなって初めて、故障に気づき、部品を取り換えるというのがほとんどなんです。

―僕もタクシーに乗っていて、怖い経験をしたことが何度かございます。

そうですね。
だから私としましては、自動車の事故や交通トラブルが少しでも減るようにとの思いから、仕事をさせて頂いております。
微力ではございますが、ドライバーの安全意識の向上はもちろんのこと、弊社スタッフの技術的な進歩の手助けをさせて頂いております。日本人がただやってきて商売をするというのではなく、自動車交通の多いミャンマーにおいて、レスキューサービスは無くなることのない業種であると思いますので、ゆくゆくはミャンマー人の手のみで解決してゆけるよう、サポートしていきたいと思っております。

―社内スタッフの教育に尽力されているのですね。

レスキューの技術者といえどお客様の前で作業をするため、1人の立派な営業マンであるということを、弊社スタッフには理解させるようにしています。
この業種自体がミャンマーには馴染みのなかったものでございますから、知らないというのが当然という前提のもとで教育するよう心掛けています。
技術の向上というより、「どうして手袋をはめるのか」、「なんのためにここでは反射板付きベストを着なければならないのか」など、作業をする上で「どうしてそうするのか」を重視して、基本から教えるようにしております。
弊社自身が安全を謳っている会社ですので、まずは自分達の身の周りから安全を固めることが必要ですからね。

―今、山田さんご自身が、力を入れていることはなんでしょうか。
事故を少しでも減らしたいとの思いから、ドライバーの交通ルール意識向上のための交通安全運動の実施です。
レスキューに向かった際は、もちろん交通事故現場に直面することもございます。原因を伺いますと、ドライバーや歩行者の交通ルール認識の低さによって起こった事故がとても多かったんです。ルールを認識し守っていれば、防ぐことが出来たのではないかと感じることも多く、交通安全運動を通じて、改めて交通ルールを確認して頂きたいとの思いから、すでにこれまで3回実施させて頂いております。

―交通安全運動と言いますと具体的にどのような活動をなさっているのですか。
日本で言いますところの交通安全週間と同等なものでございます。
この活動も日本と同じく7日間のスケジュールで実施しております。内容は協賛企業様や交通警察にご協力頂き、午前8時から10時までの2時間、安全を確保できる場所にて自動車を1台1台停車させて、小中学生からドライバーへ交通安全パンフレット、交通安全パッケージの水、ご協賛企業様のチラシを手渡してもらうというものです。

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―交通安全パンフレットも作成されたのですか。
在ミャンマー日本大使館、JICAの後援のもとで、ドライバーの心得を記載したパンフレットをミャンマー語で作成しました。

―活動には何名ほどの小中学生が参加したのでしょうか。
1日あたり、同時に8か所で実施しまして、活動ポイントごとに異なる小中学校の生徒に担当して頂きました。トータルで7日間の活動ですので、56校の小中学生たちがこの運動に参加したということになります。より幅広い地域の子供たちにこの活動を認知してもらうというのも、この活動の目的の1つでございます。

―小中学生に手渡してもらう形にしたのはどうしてですか。
ドライバーだけに交通安全を考えてもらうのではなく、将来ドライバーになるであろう子供たちにも、交通ルールを守る意識を植え付けることで、人と自動車の安全な社会作りに貢献できればとの思いからです。

―3回実施されたとのことですが、実施後の様子はいかがでしょうか。
この運動はすぐに結果の出るものだとは考えておりません。長いスパンで捉えて定期的に実施することが大切です。少しずつではありますが、着実にミャンマーの方々に交通安全意識を持って頂けるようになると考えております。
先ほども申し上げましたが、ドライバーの不注意から起こった事故が多いことから、意識を変えていきたいですね。

―事故を減らすために、ドライバーにはどのようなことが求められるでしょうか。
ミャンマーにおいては、とにかく気持ちに余裕を持って運転することを心掛けることです。それは、もちろん歩行者にも当てはまることです。歩行者自身も自分の身を守る努力をする必要があります。特に夜間は普段以上に注意してほしいと思います。

―山田さん自身についても伺います。どういう経緯でミャンマーへいらっしゃることになったのでしょうか。
ミャンマーに来た理由ですか。難しい質問ですね。
友人の誘いでミャンマーを訪れ、ミャンマーの魅力に見せられたというのが大きな理由ですね。

―休日はどのような過ごされ方をされますか。
やはり、家でゆっくり過ごすことが多いですね。ヤンゴン市内にあるイギリス時代の建物を見るのも好きですね。

―食事はどうされていますか。
自分で作ることが多いですが、外食もしますよ。

―外食はミャンマー料理を召し上がるんですか。
いえ、実はミャンマー料理は油が多いのであまり好きではないんです。日本食をはじめとする、その他の国の料理を食べています。
どうしてもミャンマーにいると、野菜不足からビタミンが不足してしまいます。私はその不足を補うため、日本からサプリメントを持ってきて飲むようにしています。

―最後にミャンマーは今後どうなっていくと思いますか。
スピードはゆっくりですが、着実に発展には向かっていると思います。10年後には、より生活しやすい社会になっているのではないでしょうか。私自身もミャンマーにいる人間として、発展のお手伝いをこれからもして参りたいと思っております。

 
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